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受け攻め逆転の幸せ!おすすめリバBL漫画7選

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BL作品における「リバ」とは、「リバーシブル」の略で、攻め/受けを固定しないことを指します。受けと攻めが逆転した時の表情や反応のギャップや、逆転するまでの過程が楽しめるのが特徴。ポジションの変化によってもたらされる登場人物の隠された一面が垣間見えるのは、リバだけの特権です!今回はBL書店員おすすめのリバBL漫画7作品紹介します。

ギャグ風味でリバ初心者にもおすすめ!『愚か者ども、愛を知れ』

愚か者ども、愛を知れ

完結『愚か者ども、愛を知れ』 全1巻 会川フゥ / KADOKAWA / エンターブレイン

【エロ度】★★★☆☆

3組のカップルが登場する短編集の表題作。イケメンモテリーマンの木野(ノンケ)はEDになったのがショックでヤケ酒をあおります。それを見かけた関西弁リーマン岩倉(ゲイ)は、泥酔した木野をラブホに連れ込みますが、EDのせいで自暴自棄な木野を哀れに思い、お尻をいじってあげたところ、何をしても反応がなかった木野のアレが復活!以来、木野は岩倉にだけにEDが発症しないと気づき…!?

デリカシーに欠けるが悪気がなくて憎めない木野と、そんな木野にうっかりほだされてしまう岩倉の絡みが笑えて萌えるリバ漫画です。最初のエッチは岩倉が「攻め」、木野が「受け」でしたが、2度目のエッチでは、せっかくEDが治ったからと木野が嬉々として「ちょっと入れてみてもいいかなあ!?」と申し出、「受け」と「攻め」が逆転します。もともと岩倉が「受け」の性質なので、違和感なく自然な流れで読めますよ。随所にギャグもちりばめられており、初心者にも読みやすい作品です。

後日談「愚か者ども、愛を知る」もあわせて読みたいところ。木野に振り回される岩倉は身体だけの関係だと思っていましたが、どうやら木野はちょっと違っていて…。色々なことをすっ飛ばした2人の噛み合わない恋愛模様に、思わず笑みがこぼれてしまいます。

『愚か者ども、愛を知れ』を試し読みする

後輩の下克上!攻め×受けの変化がたまらない『好きなひとほど』

好きなひとほど

完結『好きなひとほど』 全1巻 はらだ / 東京漫画社

【エロ度】★★★★☆

『やたもも』で人気のはらだ先生のリバ作品です。男性としてもサラリーマンとしてもイケてる米田。そんな米田の部下・飯田はまだ新人で自信がありません。厳しくて俺様気質な米田のことが飯田は苦手でしたが、話の流れでなぜか付き合うことに。恋人同士になっても上から目線な米田にぶちきれたことをきっかけに、だんだん強気な態度に変わっていった飯田はある欲求が生まれ…。

オラオラな先輩・米田が気弱な新人の後輩・飯田に下克上される、リーマン同士のオフィスラブコメディー。「先輩×後輩」、「下克上」、「無理やりからのほだされ」とおいしいシチュエーションが満載です。最初は自然な流れで「受け」になった飯田ですが、自分が攻めたい欲求にかられ、

「先輩を、抱きたいです。抱かせてください!」

「俺も男ですし、できればこう、好きな人を抱いてみたい」

と、攻め寄ります。俺様で鬼畜な米田が、口ではイヤイヤ言うものの、拒否できずに「受け」になった時の表情や態度のギャップが堪らなくエロい!そして、あんなに気弱だった飯田の「攻め」の豹変ぶりにもゾクゾクしてしまいます!強気ヘタレ美人受け好き、年下攻め好きにおすすめです!

『好きなひとほど』を試し読みする

受け×受け リバっぷるの愛の形に萌える!『ルールそのいち完全版』

ルールそのいち完全版

完結『ルールそのいち完全版』 全1巻 村上左知 / 日本文芸社

【エロ度】★★★☆☆

男子高生・理央が連れてかれたゲイクラブで出会ったのは、同級生の塚本悦司。理央は悦司の顔が本当に好みで、2人でいるとドキドキしてしまいます。しかし、2人は付き合えない運命。なぜならお互い「受け」だから。「お互いに絶対に惚れないこと」というルールを作ったものの、お互いを知れば知るほど距離はどんどん近づいていき……。

「受け」×「受け」のリバっぷる(リバのカップル)の恋愛模様が描かれる本作。友だちからゆっくり時間をかけて恋人になり、最初は「受け」と「攻め」のポジションは固定していましたが、「好きだから抱きたいし、抱かれたい」という欲求からリバでも愛し合うように。同じ性質という困難を乗り越えてのリバになんとも萌えます。「今日はどっちがいい?」という台詞も同じポジションのリバっぷるならでは。Hシーンでの悦司は、「受け」の甘えモードと「攻め」のいじめっ子モードの切り替わりのギャップがとても色っぽく、理央も悦司に負けじと攻めようとする姿にキュンキュンしてしまいます。

リバ作品と言えば必ず名前があがる本作。『ルールそのいち』は1巻で完結ですが、スピンオフの『22時のルール』『にゃあと鳴いたら』『朝川くんとキスをするなら』に続シリーズが収録されています。ちなみに『22時のルール』もリバっぷるですよ。

『ルールそのいち完全版』を試し読みする

攻め×攻めのリバっぷる。立場変えても気質は変わらず『アルティメット・ラヴァーズ』

アルティメット・ラヴァーズ ROUND.1

『アルティメット・ラヴァーズ』 1~2巻 ぱんこ。 / 一迅社

【エロ度】★★★☆☆

総合格闘家の木場は、いきなりセフレ&専属契約を持ちかけるようなオラオラ系。 整体師の瀬戸はそんな木場の強引さにイラつきながらも、木場の無邪気さにほだされ、関係を持ちはじめます。しかしある日、木場は試合で大けがを負い、けがの責任を感じた瀬戸は木場のもとから去ろうとしますが…。

リバものは、「受け」と「攻め」が変わる時に、雰囲気や気質が変わる2面性が特徴ですが、本作はちょっと異質。「攻め」でも「受け」でも主導権は木場にあります。基本は自由奔放な木場が「攻め」ですが、弱った時や甘えたい時に「受け」に転じます。野獣系男子が「攻め」に組み敷かれるというシチュエーションは萌えますが、木場の場合は一瞬だけで、すぐに男らしく「攻め」をリードしてしまいます。木場に圧倒されることが多い瀬戸は、「攻め」でありながらイマイチ攻めきれないのもなんだかかわいい!

また、人と深く関わることが怖くて一夜限りの情事ばかりしてきた瀬戸と、率直な言葉で瀬戸の不安を吹き飛ばす木場の、ステップアップラブストーリーとしても楽しめる作品です。

『アルティメット・ラヴァーズ』を試し読みする

愛の深さゆえにリバになる『マンガ家先生のアシスタントくん』

マンガ家先生のアシスタントくん

完結『マンガ家先生のアシスタントくん』 全1巻 かいだ広 / 日本文芸社

【エロ度】★★★☆☆

主人公は漫画アシスタントの健太(ノンケ)。雇い主の夏川先生はイケメンかつ仕事ができる優秀なBL漫画家ですが、毎日セクハラをしてくるやばい人。次から次へとちょっかいをかけてくる先生に呆れていた健太ですが、先生の優しさと時折見せる男らしさに惹かれ、健太はついに陥落してしまいます。

セクハラ作家とアシスタントの恋の攻防戦がコミカルに描かれている本作。初Hの後、円座クッションがないと座れないほど長らく尻の痛みに苦しんだ健太は、先生の自信を喪失させないために自らお尻を開発しようとします。そんな健気な健太に対して、夏川先生はそれならば…と自ら「受け」に回ります。2人が愛し合えるなら、立場はどちらでもいい…。健気に恋人を思いやる気持ちがリバを生んだ作品です。

『マンガ家先生のアシスタントくん』を試し読みする

任侠もののリバ作品といえばこれ!『新宿ラッキーホール』

新宿ラッキーホール

完結『新宿ラッキーホール』 全1巻 雲田はるこ / 祥伝社

【エロ度】★★★★☆

桧山苦味(ひやま くみ)は親の借金でヤクザにつかまった美少年高校生。ゲイビデオに出演させるための仕込みをするヤクザ・サクマと1カ月の同棲生活をします。同性とのセックスを覚えさせられた苦味は、やがてポルノスターとして活躍するようになり、サクマを任侠の世界から抜けさせたいと思いはじめ…。

『昭和元禄落語心中』『いとしの猫っ毛』で知られる雲田はるこ先生の任侠BL漫画で、リバになっているのは「陽当たりの悪い部屋(前編・後編)」、同じ組のヤクザに痛めつけられたサクマのもとへ苦味が出向くシーンです。苦味は「受け」としてサクマに仕込まれますが、ここで初めてサクマを抱くのです。眉間にしわを寄せたサクマのキレた表情と快感に悶える顔とのギャップと、初めて見せる苦味の「攻め」の表情がたまりません!

ストーリーはシリアスな任侠もので、2人は甘い関係ではなく、固い絆で結ばれた同士のようなもの。リバものとしても、ヒューマンドラマとしても楽しめる作品です。

『新宿ラッキーホール』を試し読みする

水城せとなの描く、激情のリバ『俎上の鯉は二度跳ねる』

俎上の鯉は二度跳ねる

完結『俎上の鯉は二度跳ねる』 全1巻 水城せとな / 小学館

【エロ度】★★★☆☆

『窮鼠はチーズの夢を見る』の続編として書かれた水城せとな先生のBL漫画。前作で、恭一(ノンケ)は、大学時代の後輩で恭一の妻から依頼を受けた浮気調査員の今ケ瀬(ゲイ)と再会。浮気の証拠のもみ消しと引き換えに、キスをしぶしぶ受け入れますが、その後もズルズルと関係をつづけ…。そして続編『俎上の鯉は二度跳ねる』では、妻との離婚後に2人が同棲を始めるところから描かれています。今ケ瀬と付き合うのか、女性と付き合うのか決めかねた恭一は、結局どちらにもいい顔をしてしまうのでした。

本作のリバは、今ケ瀬が恭一の女性関係に悩み、愛するがあまり恭一に無理やり自分を抱かせる、嫉妬に苦しむ中での激情のリバです。それまでは今ケ瀬は「マーキングしたいという欲求」で恭一を抱いていましたが、初めて「愛してるから抱かれたいという欲求」により抱かれる側になります。女々しく嫉妬深い今ケ瀬の感情が荒々しく描かれています。

恭一がまた女性を愛してしまうのではという不安を抱き続ける今ケ瀬となかなか態度をはっきりさせない恭一。そんな2人がいきついた結末は、BLの域を超え、恋愛の本質や人間の業を考えさせられます。

『俎上の鯉は二度跳ねる』を試し読みする

最後に

「受け」と「攻め」が逆転した時の変化が魅力のリバBL漫画。お互いの相手への想いがきっかけだったり、覇権争いの延長線だったり、必要に迫られてだったりと、リバになるきっかけは様々です。共通するのは、2人の一番いい愛し合い方を追求した結果であること。リバに至ったカップルたちの想いにも胸があたたかくなる、一度で二度も三度もおいしい作品です。

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