ぶくまる – 書店員おすすめの漫画・本を紹介!

書店員が選んだ「本当に面白い漫画・本」をご紹介!

読むだけでお腹が空いてくる!絶品グルメ漫画おすすめ13選

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細部まで描き込まれた料理、味わう主人公の美味しそうな顔……グルメ漫画は読むだけで幸せな気分になります。定番中の定番『美味しんぼ』から、松重豊さん主演の実写ドラマがブレイクした『孤独のグルメ』まで、良作に事欠かないジャンルですが、作品数が多いだけに傾向もさまざま。

一流シェフの技が冴える「シェフ活躍系」、読者も食べに行ける「実店舗レポ系」、食を通じたドラマが感動的な「ヒューマンドラマ系」、ココロを満たしてくれる「ひたすら美味しいものを食べる系」などなど、本当に多種多様ですが、今回はそんなグルメ漫画の中からおすすめの13作品をご紹介します。ぜひぜひ、お気に入りを見つけてください!

おしゃれな朝食ブームを生んだ『いつかティファニーで朝食を』

いつかティファニーで朝食を 1巻

『いつかティファニーで朝食を』 1~9巻 マキヒロチ / 新潮社

主人公の麻里子はアパレル業界で働くOL。同棲中の彼・創太郎は仕事が忙しく、すれ違いばかり。気晴らしに友人たちを誘って、おしゃれなカフェのモーニング・タイムに行った麻里子は、そこで素晴らしい朝食との出会いを果たします。

テレビドラマ化もされ、朝食ブームを生んだと言われる本作は、主人公の麻里子をはじめ、作中のアラサー女子がさまざまな悩みを抱えています。そんな彼女たちの心を軽くしてくれるのが、美味しい朝食。ここで紹介される朝食は、ふわっふわのリコッタチーズのパンケーキや、パリパリ新鮮な野菜をたっぷり使ったサラダボウルなどのおしゃれなものから、築地で食べる銀ダラ定食や、タイ料理屋のグリーンカレーなど、夜ごはんでもいけそうながっつりメニューまでさまざま。ぐるぐると悩んでいたことも、食べた瞬間、すべてどうでもよくなってしまう……そんな麻里子たちの「美味しい」表情を見ていると、自分も明日は早起きして美味しい朝食を食べに出かけてみようかな、なんて気分になってしまいます。

グルメ漫画としてももちろんですが、麻里子の恋愛模様からも目が離せません。後輩・菅谷への想いを自覚しながらも、あと一歩を踏み出すことができない、そんなアラサー女子の複雑な恋心がリアルに描かれていて、同世代女子の共感を呼んでいます。

本作で麻里子にフラれた創太郎が、出張して日本全国の美味を食べ歩くスピンオフ作品『創太郎の出張ぼっちめし』も、グルメガイド的な要素とサラリーマンの哀歓のバランスが絶妙な良作でおすすめです。

『いつかティファニーで朝食を』を試し読みする

姉妹になった女子高生コンビのほんわかラブラブなごはんライフ!『新米姉妹のふたりごはん』

新米姉妹のふたりごはん1

『新米姉妹のふたりごはん』 1巻~ 柊ゆたか / KADOKAWA / アスキー・メディアワークス

サチは食べることが大好きな女子高生。父の再婚により、同い年のあやりと突然「姉妹」になります。サチはあやりと仲よくなろうと試みますが、無表情で何を考えているかわからないあやりに戸惑うばかり。そんな2人のもとに、出張中の父が「ハモン・セラーノの原木」、すなわち生ハムの固まりを送ってきて……。

ちょっと無愛想だけど料理上手なあやりが、うんちくを語りつつ作る料理がとにかく美味しそうで、読んでいるだけでお腹が空いてきます。土鍋で作るふわっふわの卵焼きや、ネギの皮で作る自家製ソーセージ、ハイジのチーズとして有名なラクレット(とろとろになったところをパンにのせて食べるシーンも、もちろんあります!)など、ちょっと変わったメニューや調理器具が出てくるのも本作の特徴です。

当初はギクシャクしていたサチとあやりでしたが、食を通じて徐々に家族になっていきます。食べることが純粋に好きなサチと、美味しいと思ってもらえる喜びに目覚めたあやりは、本当にいいコンビ。二人が共に食べる仲睦まじさに、こちらまでデレデレしちゃいます。クールなあやりが食材の前では目をキラキラ輝かせたり、髪を結ぶときはサチにもらったシュシュを大事に使ったりしている様子がかわいらしく、胸キュンものです。ほのかな百合要素も感じられる、可愛い作品ですよ。

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厨房は料理人の戦場だ!『バンビ~ノ!』

バンビ~ノ!(1)

完結『バンビ~ノ!』 全15巻 せきやてつじ / 小学館

伴省吾は威勢のいい大学3年生。郷里・福岡のイタリア料理店でバイトしていたところを、腕を見込まれ、六本木の老舗トラットリアへ修業に出ることになります。しかしそこは、多数の料理人が激しいポジション争いをし、秒単位の速さを競って料理を作る「戦場」でした。「バンビーノ」(坊っちゃん)扱いされ、一度は自信を失う省吾ですが、一流の料理人をめざし、しぶとくたくましく成長していきます。

先輩やお客から勝負や試練を課せられた省吾が、努力を重ねて腕をあげていく様子が描かれた、スポ根なみに熱いグルメ漫画です。一流のイタリア料理が続々登場し、その調理の秘訣やプロの技が描かれます。門外漢であるドルチェ場への配置換えがおこなわれた後も、全身全霊で努力する省吾。ひと皿の料理の背後にある大勢のスタッフの心意気、料理人の喜怒哀楽、華やかなレストランの裏側なども見えてくる、スケールの大きな作品です。

テレビドラマ化もされた本作は、続編『バンビ~ノ!セコンド』も出ていますので、省吾たちのその後が知りたい方はこちらもぜひ!

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料理だけでなく、歴史のネタも豊富!『最後のレストラン』

最後のレストラン 1巻

『最後のレストラン』 1~8巻 藤栄道彦 / 新潮社

園場凌(そのば しのぐ)は、流行らないレストラン「ヘブンズドア」のオーナー兼シェフ。ある日、ヘブンズドアにまさかの、「あの」織田信長とその側近らが現れます。彼らは本能寺で明智光秀に襲撃され、死ぬ直前に現代へタイムスリップ(?)してきたのでした。信長は凌に、誰も食べたことのない空前絶後の料理を持ってこいと命令します。

歴史上の有名人が死の直前、ヘブンズドアに来店して「最後の晩餐」を食べるというアイデアが面白い、ギャグ要素もあるグルメ漫画です。偉人たちはみんな無茶ぶりをしてくるのですが、凌は自らの腕と機転で彼らの望む料理を作ってみせます。信長の好物である焼き味噌を使ったドリアなど、歴史上の人物の好みや逸話などを盛り込みつつ、「彼らが本当に欲しているものは何なのか」を突き詰めていくところが面白く、胸にじんわりと響く作品です。

ほかにも、マリー・アントワネットや坂本龍馬など、有名な人物が数多く登場します。「実際はこんな人だったらしい」など、興味深い歴史ネタも豊富。2016年4月26日から放送開始の、田辺誠一さん主演のテレビドラマも話題です。

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ポルトガル女子の節約日本ライフ!『くーねるまるた』

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『くーねるまるた』 1~8巻 高尾じんぐ / 小学館

ポルトガル人の女の子・マルタは日本が大好き。留学期間が終わった後も日本に住み続けています。その日暮らしの貧乏生活ですが、手に入った食材や値下げ品をフルに活用して巧みに料理し、楽しく暮らしています。そんなマルタの、のどかでほんわかした生活ぶりが描かれている、ほのぼの系グルメ漫画です。

パンの耳で作ったエッグタルトや、鰻のたれに浸した油揚げを使ったひつまぶし風ごはんなど、安くても美味しそうなメニューがたくさん! お金がなくても気にせず、その場にある物を楽しげに調理するマルタ。出来上がった料理を食べる姿があまりに幸せそうなので、こっちまで笑顔になってきます。本名の一部「マルタ・クウネル」を「食う寝るマルタ」と勘違いされたのも仕方ないかも(笑)。みかんの皮まで活用するところは、古き良き日本のもったいない精神と通ずるものがあり、また、お財布が寂しいときの参考にもなります。

地方へ旅して名物を紹介する話や、日本文学のトリビアを語るシーンもあり、食に留まらず日本文化を取り上げているところも魅力ですよ。

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日本の「イザカヤ」は異世界でも大人気!?『異世界居酒屋「のぶ」』

異世界居酒屋「のぶ」(1)

『異世界居酒屋「のぶ」』 1巻~ ヴァージニア二等兵・蝉川夏哉・転 / KADOKAWA / 角川書店

二つの月が夜を照らす、異世界にある古都アイテーリア。兵士のハンスは同僚ニコラウスに誘われ、「居酒屋のぶ」へ飲みに行きます。その店は、高級な(!?)ガラスがドアやコップにふんだんに使われている飲み屋で、「トリアエズナマ」と呼ばれるエールが冷えていて……。初めて食べる「オトーシ」や「オデン」の美味しさ、それにウェイトレス・しのぶちゃんのかわいさに、ハンスはもうメロメロです……!

中世ヨーロッパを思わせる異世界に現代日本の居酒屋があり、人々に癒しを与えるという、ほのぼのとしたファンタジーです。仕事に疲れた人が明日へのエネルギーをもらったり、飲みながら人生を見つめ直したりと、居酒屋の持つぬくもりが伝わってきます。アイテーリアの人たちが日本人には当たり前のメニューに対して過剰に驚く様子がほほえましく、一癖も二癖もありそうな片眼鏡の紳士が、初めて食べるナポリタンの美味しさに驚愕し、天使とともに召されるシーンなど、思わず吹き出してしまうエピソードも満載です。

「小説家になろう」のライトノベルコンテスト「なろうコン大賞」受賞作のコミカライズである本作。続巻が楽しみな作品です。

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そばという食文化の奥深さにシビレる!『そばもんニッポン蕎麦行脚』

そばもんニッポン蕎麦行脚(1)

『そばもんニッポン蕎麦行脚』 1~19巻 / 山本おさむ / 小学館

そばのみにフォーカスして長期連載を続ける、驚くべきグルメ漫画です。そばの種類から、名前の由来、そば打ちの技のうんちくがぎっしり詰まっていて、普段何気なく食べているそばの奥深さに感動すること請け合いです。

主人公はそば打ち名人の矢代稜。自分の店を持たず、道具一式を車に積んで流れ歩く稜は、間違った知識を振りかざして他の客に迷惑をかける「自称・そば通」に一泡吹かせたり、苦闘しているそば店主を助けたり、そばについての豊富な知識を披露したりする、「そば界のお助け人」。稜が行く先々で出会う人々のそば愛は熱く、そば打ち職人の人生も描かれていて、ジンとくるエピソードが多いです。「白いそばはまがい物で黒いそばのほうが本物」という世間の常識が、実はまったくの誤解であることなど、役に立つ知識も身につきます。「そばってこんなに語れることの多い食べ物だったんだ」と、認識があらたまること間違いなしです。

作者の山本おさむ先生は、『どんぐりの家』が第24回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞したベテラン漫画家。震災後にかかれた話題作『今日もいい天気 原発事故編』、青春漫画『ぼくたちの疾走』等、多数の作品を世に送り出しています。

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編集者&漫画家が繰り広げる、深夜のおとりよせバトル!『おとりよせミッドナイト』

おとりよせミッドナイト 1巻

完結『おとりよせミッドナイト』 全1巻 ハナムラ / 講談社

新連載のネームを見てもらうはずが、気がつけばヤンマガ編集部で取り寄せた夜食のレポ漫画を描かされる羽目になった漫画家・ハナムラ。誰の取り寄せた夜食が一番おいしいか、深夜のバトルが今はじまる──!

『ハナムラさんじゅっさい+』が好評を博したハナムラ先生の、お取り寄せレポ漫画がこちら。対決する編集者の顔が『美味しんぼ』のキャラそっくりになったり、「聞こえないスね、20Q以上でしゃべってくださいよ」(Qとは級数のことで、文字の大きさを表す出版業界用語)など、編集者ならではの台詞が飛び出したりと、クスッと笑えるシーンもたくさん。いい年をした男性2人がキャッキャしているのが面白くて、なんだか親近感をおぼえてしまいます。また、2人に振り回されている作者のキャラもいい味を出しています。毎回、ネームをろくに見てもらえず、気づけば美味しい夜食に舌鼓をうっている……というお約束の流れも楽しいです。

肉まんやご当地カレー、北海道名産のジュンドッグ(洋風おにぎり)など、お手軽B級グルメが多いので、自分も取り寄せてみようかなという気持ちになります。はたしてハナムラ先生はネームを見てもらえるのか!? ということにも注目してもらいたいグルメ漫画です。

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食べ方にこだわる異色のグルメ漫画『食の軍師』

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『食の軍師』 1~5巻 泉昌之・久住昌之・和泉晴紀 / 日本文芸社

まさかの実写ドラマ化で話題になった本作は、とことん「食べ方」にこだわった異色のグルメ漫画。『孤独のグルメ』『花のズボラ飯』の原作を手掛ける久住昌之先生が、和泉晴紀さんとの漫画家コンビである「泉昌之」名義で連載しているのですから、一筋縄でいくわけがありません!

『食の軍師』というだけあって、何か食べるたびに三国志になぞらえた台詞が繰り広げられます。その濃くうざい(笑)演出が、なぜか癖になるんです。おでんの屋台で隣の男が注文した「大根とコンニャクとごぼう天」というラインナップを見て、「こやつ……デキル!」と心の中で叫ぶ主人公。おでん軍師(!?)として負けられない! と対抗意識を燃やします。

ハードボイルド風にキメた主人公・本郷と、彼が勝手にライバル視しているパーカー姿の男・力石との脳内バトルがシュールでおかしい! 「通(つう)」だと思われたいばかりに葛藤する本郷の姿は、馬鹿馬鹿しくもどこか共感を呼びます。毎回、本郷は力石に負けてしまうのですが、力石本人はもちろん勝負をしているつもりなどなく、顔見知りになった本郷を焼肉のテーブルに誘うことも(もちろん、そこでも本郷の激しい一人バトルが!)。

「おでん」「もつ焼き」「寿司」「蕎麦」「とんかつ」など、身近なグルメを扱っているので、本郷のこだわりを実践してみるのも楽しいかも。他にはないグルメ漫画の世界、ぜひ体験してみてください。

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刑務所を舞台に「うまいもの」を語る!『極道めし』

極道めし 1巻

完結『極道めし』 全10巻 大西祥平・土山しげる / 双葉社

『喰いしん坊!』『闘飯』、久住昌之先生原作のコミカライズ『漫画版 野武士のグルメ』など、グルメ漫画に定評のある土屋しげる先生。実写映画化もされたこちらの作品は、なんと刑務所が舞台。まさかムショ飯をレポするの? と思いきや、そうではありません。本作は、囚人たちがおせち料理を賭けて「自分が食ったうまいもの」の話をするというストーリー。話を聞いて喉を鳴らした囚人の数が多いほど勝ち、というシンプルながらも、奥深い構成になっています。

「どれだけうまそうに語るか」が主題なだけあって、出てくる料理のおいしそうなこと! 立ち食いそばやお好み焼など、ごく庶民的な食べ物を扱っているのですが、それだけに読んでいるこちらの記憶も刺激され、作中の彼らと一緒に喉を鳴らしてしまいます。

「かきあげをつゆに沈め…かきあげの油が染みたつゆを少し飲み…」

など、想像しただけで口の中が唾液で溢れそうな描写がいっぱい。読み終わったあと、財布を持って定食屋に駆け込みたくなります。

また、食語りの中で、彼らが刑務所に入ることになった理由など、ひとりひとりの人生についても触れられるのですが、こちらがまた泣かせるのです。単なるグルメものではなく、人情ものとしても優れた作品です。

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可憐なクラスメイトは驚くべき大食い女子だった!『もぐささん』

もぐささん 1

『もぐささん』 1~8巻 大竹利朋 / 集英社

同じクラスの女子・百草(もぐさ)さんの異常な食べっぷりを知ってしまった主人公・小口くん。よく見ると、彼女は授業中にもひそかに食べ物を口にしていて……?

おしとやかで可愛いのに、食い意地がはってる百草さんのギャップがかわいくてたまりません! 授業中のステルス食い(鉛筆を持っていると見せかけて、実はプレッツェルを食べている)など、百草さんの食い意地はもはや「芸」の域。でも、百草さんはそんな自分を恥ずかしく思っているらしく、自らを「意地汚いぶたですっ!」と卑下します。秘密を共有する小口くんと、百草さんとの恋の行方も甘酸っぱくてキュート。大きな辞書のケースに白飯のつまった弁当箱を隠していたり、ハンバーグの焼ける音を聞いてよだれをだらだら流したりと、百草さんはちょっとおかしな女の子。小口くんはそんな彼女の素の姿をかわいいと思いつつも、ついついちょっと意地悪をしてしまったりします。

『幸腹グラフィティ』『ラーメン大好き小泉さん』など、女の子が美味しそうにごはんを食べる漫画が流行中ですが、本作もそんな漫画のひとつ。ヒロイン・百草さんの美味しそうな表情に、思わずにっこりしてしまうこと間違いなしです。

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ほっこり癒やされる、人気作家のグルメレポ漫画『おしゃべりは、朝ごはんのあとで。』

おしゃべりは、朝ごはんのあとで。(1)

『おしゃべりは、朝ごはんのあとで。』 1~2巻 秀良子 / 小学館

映画化もされた『宇田川町で待っててよ。』などのBL作品から、『ロメオがライバル』などの一般作まで、幅広く活躍されている秀良子先生のグルメエッセイ漫画がこちら。

編集者と秀良子先生の2人が、美味しい朝ごはんを求めて西へ東へ大奔走! 国内はもちろん、パリやハワイなど、海外にまで足を伸ばします。しかも、取材費は「自腹」。普段は引きこもりな作者の自虐ギャグもほのぼのとしていておかしく、等身大のグルメレポが楽しめます。おいしさを言葉だけではなく、心象風景で表現するところなども、漫画家さんならではの感性で面白い! お醤油味の葛あんをとろりとかけた瓢亭のお粥や、バターとメープルシロップをたっぷりかけた沖縄のパンケーキなど、見ているだけでよだれの出そうな料理がたくさん出てきます。食事のイラストが美味しそうなのは当然なのですが、沖縄のゆったりとした空気や、NYの風景など、その場の雰囲気も含めて「いいなあ」としみじみ感じられる作品です。

2巻のNY編では、秀良子先生の『BANANA FISH』マニアっぷりが炸裂! ニューヨーク市立図書館や、アメリカ自然史博物館など、ファンなら一度は訪れたいあの場所たちもバッチリレポートされていますよ!

『おしゃべりは、朝ごはんのあとで。』を試し読みする

グルメ(?)漫画の異端児!『フードファイタータベル』

フードファイタータベル 1

『フードファイタータベル』 1巻~ うすた京介 / 集英社

『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』『ピューと吹く!ジャガー』など、独特のギャグで一世を風靡した、うすた京介先生の最新作がこちら。グルメ漫画のカテゴリに入れていいのかもよく分かりませんが、フードファイトものなのでグルメ漫画です! NOとは言わせません!

うすた作品といえば、奇人(マサルやジャガーさん)と普通の人(フーミンやピヨ彦)とのコンビが魅力的ですが、本作も、謎のフードファイター・タベルと、おいしいものが好きな青年・ウマミチという名コンビが結成されます。

ウマミチの実家である定食屋を救うため(?)、タベルはフードファイターの兄弟と戦うのですが、兄弟たちの技も破天荒なら、タベルはさらにその上を行きます。

「そろそろ外しとくか このオモリ…」

そう言ったタベルは、なんと胃の中から大量のオモリを……!

と、文章で説明してみても、なかなか面白さが伝わらないのがもどかしいのです。少しでも気になる方は、ぜひ一読を! うすた先生のシュールなギャグが冴えまくりの『フードファイタータベル』。グルメ漫画界の異端児ともいえる作品です。

『フードファイタータベル』を試し読みする

最後に

美味しそうな料理を見ているだけで、笑顔になってくるグルメ漫画。食を通じて人生観や人間ドラマが描かれていたり、スリリングなグルメバトルもあったりと、多彩な魅力があります。人気ジャンルなだけに長期連載作も多く、また、新作も続々と生まれているので、今後も目が離せませんね。

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