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義兄弟からガチ兄弟まで!おすすめの兄弟BL漫画16選

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※画像はイメージです

兄弟とは、とても近くてそれでいて自分とは違う存在。ひとつ屋根の下で暮らしているうちに芽生える、禁断の想い……。互いの感情に戸惑い、苦悩する兄と弟。そんな切ない関係性が兄弟BLの魅力です。今回は、兄弟BLをテーマにした漫画を16作品ご紹介します。

血縁関係か否か/兄弟の攻×受/エロ度(★★★★★) で分類しているので、苦手なカテゴリーがあっても大丈夫。お好きなカテゴリーからお気に入りを見つけてください。

目次

兄×弟(義兄弟)のBL漫画4作

最初にご紹介するのは、義理兄弟BLです。縁あって兄弟になったものの、本当の意味での肉親になれるわけではなく、むしろ兄(弟)への想いは恋慕に変わっていって……。「家族」と「恋情」の狭間で揺れる2人の姿にときめいてしまう兄弟BL好きさんは多いはず。

まずは、そんな兄弟ものの魅力溢れる「兄×弟」の4作品をどうぞ。

ヘタレ変態な兄とツンな弟の、絡まった気持ちが切ない『起きて最初にすることは』

起きて最初にすることは

完結『起きて最初にすることは』 全1巻 志村貴子 / リブレ出版

【エロ度】★★☆☆☆

公崇(きみたか)と夏央(なつお)は、4年前に親同士が再婚し兄弟になりました。兄・公崇の起床後の日課は、夏央の寝顔を確認すること。最初は良い兄弟になれそうだった2人ですが、ゲイの公崇が自室に男を連れ込みHしている現場を夏央に見られ、学校で言いふらされてしまいます。それが原因でいじめにあい、公崇は高校をやめて引きこもりに。

一方、夏央は自宅に次々と女の子を連れ込みます。そんな夏央に惹かれていき、想いを抑えられなくなっていく公崇。夏央はそんな公崇を気持ち悪いと言いながらも、公崇の退学に自責の念もあり、拒絶できません。やがて、徐々に2人の関係が変わっていくのでした。

変態っぽさもあり、それでいて一途な公崇。実は、夏央にはそんな公崇に「お兄ちゃん」でいてほしいという気持ちがあり、そのために冷たくしてしまうのです。夏央のつれない態度に、読んでいると最初は少しイライラするかもしれません。でも、夏央の気持ちが分かると、ストーリーが一気に開けて来る感じがします!

志村貴子先生は『放浪息子』など、一般向けの作品でも有名。本作もBL漫画の常道をいくのではなく、コミカルでありながらも切なくなる、そんな義理兄弟の関係が生き生きと描かれています。

『起きて最初にすることは』を試し読みする

BL版ホームドラマ!? 複雑な恋の行方が気になる『僕のやさしいお兄さん』

僕のやさしいお兄さん 1巻

完結『僕のやさしいお兄さん』 全5巻 今市子 / 芳文社

【エロ度】★☆☆☆☆

自分の性癖に気がつき、新宿二丁目を初体験した高校一年生の聖(さとし)。そこで「千人斬り」と名高い“王子”に恋をしてしまいます。ところが、その王子は義理の兄・鉄平だったのです。

複雑な家庭環境のため、同居することになった2人。鉄平は王子の時と普段とで人格が様変わり。そのため、聖は鉄平が自分の恋する王子であると気がつきません。聖を想いつつも、その立場や年齢から身動きが取れず葛藤する鉄平。そんな鉄平に聖はひたすら想いをぶつけていきます。周囲の人たちを巻き込み、ドタバタを繰り広げる2人の恋の行方は……。

家庭環境が複雑な設定だと作風が重くなりがちですが、さすが今市子先生。コミカルなタッチで軽やかです。また、多くの登場人物が絡み合い、伏線が張られたストーリー展開も見事。特に、聖の大祖父と祖父の関係に、腐女子の読者は大いに萌えるでしょう!

BLというよりも、質の高いコメディやホームドラマを見ているような気分にしてくれる作品です。

『僕のやさしいお兄さん』を試し読みする

歪んだ兄弟愛の行き着く先は……『雪村せんせいとケイくん』

雪村せんせいとケイくん

完結『雪村せんせいとケイくん』 全1巻 キヅナツキ / リブレ出版

【エロ度】★★☆☆☆

依存し合い、互いに専有したくて求め合っている兄弟……本作に収録されている義兄弟ものの短編「シメコロシノキ」は必見です。「銀の匙を何本も咥えて生まれてきたみたいなやつ」と言われたことがある誠二。でも、本当に“銀のスプーン”をもらったのは5歳の時に一度だけ。それは、異母兄弟であるアキからでした。

誠二にとってアキは、子どもの頃からずっと守ってきた何よりも大事な弟です。その執着と歪んだ愛情が爆発し、誠二はアキを襲ってしまいます。

「――お前が、俺のガキを孕めばいいのに」

「そしたら 一生俺のものになるのに」

誠二が放った言葉に思わずゾクゾクしてしまいます!

2人はお互いの想いを口に出せずにすれ違い、一度は離ればなれに。そんな2人の感情がモノローグとしてつづられ、読み手は心を揺さぶられます。心理描写が繊細で、つい引き込まれる作品です。

『雪村せんせいとケイくん』を試し読みする

離れたら生きていけない!? ブラコン兄弟に抱腹絶倒!『溺愛中毒』

溺愛中毒

完結『溺愛中毒』 全1巻 新也美樹 / オークラ出版

【エロ度】★★★☆☆

大学生の雅と高校生の拓弥は、両親の再婚で義兄弟に。現在は両親が海外赴任中で2人暮らしをしており、雅の拓弥への過保護っぷりは日に日にエスカレート! ある日、拓弥は同級生から「過保護っていうよりもむしろ“束縛”の域に入ってるし」と言われ、雅ファンの女子大生からは「君ももう高校生なんだからブラコンは卒業してよね!!」と文句をつけられ、雅から離れようと決心しましたが……。

拓弥が離れていったことに、雅はショックを受けて打ちのめされます。また、拓弥もいざ離れてみると、兄が恋しくなってしまいます。たった半日離れただけで生きていけなくなるブラコン兄弟を、BL×ノンストップギャグの名手・新也美樹先生が丁寧に描いています。特に、キャラのセリフにさりげなく添えられる新也先生のツッコミには、笑いが止まりません。

『溺愛中毒』を試し読みする

弟×兄(義兄弟)のBL漫画5作

同じ義兄弟でも、今度は「弟×兄」。家族であろうとする兄と、それを壊したい弟など、長男と次男の関係性も兄弟BLの魅力のひとつ。その他、魔性の兄に翻弄される弟など、珠玉の5作品をお楽しみください。

堅物な兄と自由人な弟の10年愛に笑って泣いて『開いてるドアから失礼しますよ』

開いてるドアから失礼しますよ

完結『開いてるドアから失礼しますよ』 全1巻 山田ユギ / リブレ出版

【エロ度】★★★☆☆

本田家の長男・正一は、税務署に勤めるマジメ青年。仕事先で、10年前に家を出たきりの次男・俊二と再会します。正一は養子で、実は俊二にとってはいとこ。2人は10代の頃に一度だけ身体を重ね、俊二はその次の日に家を出たままだったのです。

真面目な正一は、自分が原因で家族関係が壊れることを恐れ、本当の気持ちと向き合えずにいます。また、俊二が家を出たのは自分のせいだと、自責の気持ちも抱えています。そんな兄を諦めることなく想い続けていた俊二。自宅に戻った俊二に緊張を隠せない正一ですが、俊二は正一に対して一歩踏み込んで来るのでした。

堅物な長男と自由人な次男の再会が切なく描かれています。正一が悩みながらも俊二に惹かれていく姿は、まさに「萌え」の一言。そんな正一が、Hシーンでは予想外にエロく、そのギャップもたまりません。

山田ユギ先生らしい、シリアスさとコメディ要素のバランスが良い作品で、BLCDも発売されています。また、2人の弟である本田家の三男・賢三が主役の『最後のドアを閉めろ!』もおすすめ。長男と次男も、チラッと顔を出しています。

『開いてるドアから失礼しますよ』を試し読みする

キュートな義兄とクールな義弟の新生活から目が離せない!『ブラザーズ』

ブラザーズ (1)

完結『ブラザーズ』 全2巻 山本小鉄子 / 幻冬舎コミックス

【エロ度】★★☆☆☆

くりすは24歳の高校教師。父の再婚でイギリス人のワタルが義弟になり、くりすの高校に転入してきます。4人での幸せな生活がスタートすると思いきや、新婚旅行に出掛けた両親が飛行機事故で亡くなります。くりすとワタルは慣れない2人暮らしを始めるのですが……。

数々のヒット作を生み出している山本小鉄子先生の初期作品ですが、今読んでも新鮮です。ワタルの親友で女装癖のある礼や、くりすのことが好きな男子生徒・山田など、脇役キャラにも味があり、読みごたえがあります。

実は男にモテるけど天然で不器用なくりすと、無愛想でムッツリなワタル。赤の他人だった2人がどう家族になっていくのか、恋の行方はもちろん、キュートな兄とクールな弟の新生活から目が離せなくなります。続編『ブラザーズ+』も併せてどうぞ!

『ブラザーズ』を試し読みする

熱帯夜に明らかになる兄と弟の真実……『夏時間』

夏時間

完結『夏時間』 全1巻 国枝彩香 / 竹書房

【エロ度】★★★☆☆

本作に収録されている短編「熱帯夜」が、義兄弟BLです。婚約者を不慮の事故で失った貴章は、気が狂いそうなほど暑い夜、義兄である望の住む実家へと向かいます。美しい兄に昔から兄弟以上の感情を抱いていた貴章。到着した弟を迎え入れる兄ですが……。

望が弟を誘うさまがなんとも艶めかしく、それがある種の罠だと分かっていても、寄り添わざるを得ない弟の気持ちがひしひしと伝わってきます。熱帯夜に互いを求め合い、汚し合う2人! そして、過去と現在の事件が交錯し、一気に終幕へと向かいます。読後の重厚な余韻に、どっぷりと浸っていただきたい作品です。

『夏時間』を試し読みする

兄弟ならではのプレイに萌える『しあわせっていうのかな』

しあわせっていうのかな

完結『しあわせっていうのかな』 全1巻 嶋二 / KADOKAWA / 角川書店

【エロ度】★★☆☆☆

ここでは、表題作「しあわせっていうのかな」の脇役を主役にした短編「咲いたはなのな」「振り返ると」をご紹介。天然で頼りない兄、咲良(さくら)は、弟の太一がかわいくて仕方がなく、今日もベッドに侵入しています。でも最近は、避けられていると感じている咲良。実は、太一が素っ気ない理由は兄を意識しているからなのですが、鈍感な咲良はそんなことに気がつきません。

男として意識してもらいたい弟と、その弟を相変わらず溺愛する兄のギャップが醍醐味の作品です。Hシーンでの

「兄ちゃんって呼んで」

は、兄弟BLものならではの萌えゼリフ! お見逃しなく!

『しあわせっていうのかな』を試し読みする

兄の暗い恋情、弟に芽生える独占欲『トロンプルイユの指先』

トロンプルイユの指先

完結『トロンプルイユの指先』 全1巻 加東セツコ / 東京漫画社

【エロ度】★★☆☆☆

本作に収録されている短編「木ノ下 闇」が義兄弟BLです。母親の連れ子の兄・基春と、父親の連れ子の弟・拓真の関係が描かれています。母親はすぐに家を出てしまい、血のつながらない兄の存在に不満を持つ拓真ですが、ある日、兄が自分の父親に抱かれているのを目の当たりにします。開眼した弟が迫った際、義父と関係を持ったのは「お義父さんが拓真に似てたから」だと告げる基春。普段すました感じの兄が、その本音を吐いてしまう時の表情にぞくりとさせられます。弟の中に生じる歪んだ独占欲の描写も巧みで、続きが気になってしまう作品です。

『トロンプルイユの指先』を試し読みする

兄×弟(ガチ兄弟)のBL漫画3作

さて、ここからは義理ではなく本当の兄弟BLです。本当の兄弟だからこそ越えてはいけない壁。その背徳感にぞくぞくしてしまう人も多いのでは? 想いを告げれば兄弟ではいられないかもしれないという恐怖と、それでも伝えたいという葛藤に揺れる2人の姿に思わず胸キュン……!

まずは、「兄×弟」の3作品です。それぞれ、タイプの違う兄弟ものなので、お気に入りを見つけてくださいね。

ひと夏に育まれる兄と弟の恋心……『拝啓、兄さん様』

拝啓、兄さん様

完結『拝啓、兄さん様』 全1巻 田倉トヲル / 幻冬舎コミックス

【エロ度】★☆☆☆☆

舞台は、ある地方都市。主人公の豊には年の離れた兄・稔がいます。大のお兄ちゃん子である豊。しかし、稔は高校の卒業後に家を離れ、一度も帰省していません。2人はずっと文通をしていたのですが、ある日の手紙に稔の写真が同封されていました。8年ぶりに見る兄の顔。そしてその夜、稔が帰ってきます。転勤で故郷に戻ってくることになった稔。兄弟が共に過ごす久しぶりの夏に、豊は稔を身内としての「兄」以上に意識してしまい……。

兄弟愛を越えた感情に2人が悩む姿を、ひと夏の移り変わりと共にじっくりと描いています。ありがちな兄弟作品と異なり、2人は兄弟の一線をなかなか越えられません。2人はどうなるのか、どうなったのか、余韻を残す展開となっています。夏祭りの夜、熱を出してしまった豊に稔が口移しでりんごあめを食べさせるシーンは、エロいムードが醸し出されていて萌えます!

とにかく、弟の豊がけなげです。

「俺はお前に泣かれるのが本当に堪えるんだ ほんのときどき 後先考えずに なにもかも差し置きたくなる」

という稔に、泣いて頼んだらずっと一緒にいてくれるのだろうかと思いながらも

「俺、もう泣かないよ」

と答える豊には、思わず胸キュンです。独特の味わいがあり、何度でも読み返したい作品です。

『拝啓、兄さん様』を試し読みする

一筋な末っ子に、魔性の長男もメロメロ!『兄貴上等』

兄貴上等(1)

『兄貴上等』 1~2巻 鹿乃しうこ / リブレ出版

【エロ度】★★★★☆

親を亡くし、兄弟3人となった矢井豆兄弟。魔性の長男・一楽は「スナック一楽」を営んでいて、店は大繁盛。一楽が親代わりになって末っ子の流生を育ててきたものの、最近、流生は一楽に反抗期? 実は、流生の一楽への反抗には切ない気持ちが混ざっていて……。

一楽と次男の剛がHしているところを、流生が目撃することからお話が始まります。流生だけでなく読者もびっくりの展開ですが、そこはベテランの鹿乃しうこ先生。兄弟愛と家族愛に根ざした芯のあるストーリーが展開されます。

「何で俺だけだめなんだよ…っ」

と目を潤ませて一途に迫る流生には、一楽じゃなくてもほだされるというもの。Hシーンも鹿乃しうこ先生らしい肉体美! 3兄弟のやり取りにほっこりもできる作品です。

『兄貴上等』を試し読みする

再会した兄弟のちょっと危険なカンケイ『兄の忠告』

兄の忠告

完結『兄の忠告』 全1巻 朝田ねむい / プランタン出版/Canna Comics

【エロ度】★★☆☆☆

身寄りのないツヅキは、悪友たちと美人局(つつもたせ)まがいのことをしており、その日暮らしの生活を送っています。そんな中、10年ほど行方知れずだった兄・ハジメと再会します。

相手を信用できず、けん制しあいながらも、兄弟愛以上の感情が垣間見える2人の関係。ジリジリと距離感を縮めていく様子にドキドキします! 少し異色な兄弟もので、BL要素は本編ではほとんどありませんが、おまけ漫画「兄の告白」に、ちょっとだけエロシーンがあります。

クールな兄と、やんちゃな弟の関係がどのように進展するのか気になる本作は、朝田ねむい先生のデビュー作です。ストーリー展開も作画も巧みな実力派で、今後も注目の作家さんです。

『兄の忠告』を試し読みする

弟×兄(ガチ兄弟)のBL漫画4作

最後はガチ兄弟の「弟×兄」です。年下攻めの魅力と、ガチ血縁の背徳感をどちらも味わえる組み合わせ。守ってやるはずの対象に組み敷かれる兄という、おいしいシチュエーションの4作品をお楽しみください。

ワンコ弟の一途な想いに思わず涙『1一(ワンイチ)』

1一(ワンイチ)

完結『1一(ワンイチ)』 全1巻 雪路凹子 / プランタン出版/Canna Comics

【エロ度】★★☆☆☆

身体の弱い兄・一(いち)を慰めるため、「おれが兄ちゃんの犬になる」と申し出る懸次郎。数年たった今も、その関係は続いている。一が実父に秘めたる想いを抱いていることも懸次郎は知っているが、それでもひたすら兄だけを見つめ、兄だけに寄り添い続けてきた。そう、まるで忠実な「犬」のように……。

大正ロマン風の耽美な作風と、ところどころに散りばめられたギャグとのギャップに、クスッと笑ってしまう本作。父←兄←弟の近親三角関係なのですが、ドロドロしたところはありません。父を一途に想う兄の切なさや、そんな兄を見つめ続ける弟のけなげさ──。純粋にひたむきに、誰かを想う気持ちがしみじみと伝わってきて、読んでいるとあたたかい気持ちになります。

兄弟2人が演じる舞台のシーンは、この作品のクライマックス。父親の書いた小説の主人公を演じることで、人知れず父への恋情を溢れ出させる兄と、それを知っていて、わざと相手役に名乗りを上げた弟の切なすぎる愛が心に迫り、思わず目頭が熱くなります。

『1一(ワンイチ)』を試し読みする

モテエリート弟×ヤンキー兄の胸キュンラブ『守ってやるって決めたのに』

守ってやるって決めたのに

完結『守ってやるって決めたのに』 全1巻 フジマコ / 竹書房

【エロ度】★★★☆☆

ヤンキー高校生・妙典悠一には、エリート進学校に通う弟・涼がいる。幼い頃は泣き虫でかわいかった弟もすっかり生意気に成長し、兄としては複雑な気分。そんなある日、弟からの突然のキスに悠一は大パニック! 一度だけでいいから抱きたいと請われた悠一は……。

クールで頭のいい弟が強引に迫るのかと思いきや、意外にも泣き落とし系。なんだかんだで「お兄ちゃん」な兄が、かわいい弟の頼みを断れず押し切られてしまうところがかわいいです。身体は大きくとも、やはり弟は弟。Hの最中も、あくまで男らしく、お兄ちゃんらしく振る舞う悠一の姿には、兄弟好きならずともときめいてしまうのでは。ツッパっているはずの兄が、弟のピンチに血相変えて駆けつけるシーンなど、兄弟の絆を感じさせるエピソードもあり、とことんかわいいブラコン兄弟に胸キュンさせられます。

『守ってやるって決めたのに』を試し読みする

歪んだ兄弟愛の行き着く先は……『ラクダ使いと王子の夜』

ラクダ使いと王子の夜

完結『ラクダ使いと王子の夜』 全1巻 緒川千世 / リブレ出版

【エロ度】★★★☆☆

本作の一編「いびつな欠片」が、弟×兄の作品です。優秀な弟・実咲に対して、嫉妬と憎悪を抱く拓海。ある日、実咲が自分を性的欲望の対象として見ていることに気づき、それを利用して彼をどん底に突き落とします。見返りとして、兄に触れることを許される実咲。

病的なまでに兄を求める弟と、弟に求められることで自尊心を保とうとする兄の、共依存のような関係性に萌えます。兄弟愛でほっこりしたい人にはおすすめしませんが、互いの心と身体を抉りあうような痛々しい愛をお求めの方には、ぜひ一読いただきたい作品です。

『ラクダ使いと王子の夜』を試し読みする

痛いほど切ない!兄弟の精神的依存を描く『クリスタルパレス』

クリスタルパレス

完結『クリスタルパレス』 全1巻 雨森ジジ / 一迅社

【エロ度】★☆☆☆☆

雪に閉ざされたアラスカで宿を営む兄弟・チルチルとミチル。たばこ2本のために客と寝る兄・チルチルを弟・ミチルは「あばずれ」と呼びながらも、心の奥では兄の客たちに嫉妬している……そんな兄弟のねじれた愛が見どころ。

兄が幼い頃に性的虐待を受けていたり、死を感じさせるエピソードが繰り返し出てきたりと、決して明るい話ではないのですが、雨森ジジ先生の繊細かつ可愛らしい絵柄と全体に漂う雰囲気のせいで、どこかおとぎばなしにも似た空気が感じられます。

兄弟でのそういうシーンはキス止まりなのですが、肉体関係の有無ではなく、精神的な依存こそが兄弟BLの魅力であると感じさせてくれる作品です。

『クリスタルパレス』を試し読みする

最後に

禁忌であるからこそ魅了される「兄弟もの」を、さまざまなカップリングでご紹介しました。スリリングな展開あり、切なさあり、笑いあり。その根底には、血のつながりに関係なく、家族だからこその愛の形があります。時には、いろいろな愛の形に想いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

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