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受け溺愛BL漫画10選!攻めの愛が止まらない!

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受け溺愛BL漫画10選!攻めの愛が止まらない!

受けのことが好きで好きでたまらない! 攻めが受けを愛しすぎて、時に暴走してしまうのが受け溺愛BLです。「受け溺愛」と一口にいっても、受けを愛することをオープンに表現する「ワンコ攻めタイプ」、受けが好きだけど素直じゃない「隠れ溺愛攻めタイプ」、そして、受けが好きなあまりこじらせた「闇攻めタイプ」など様々です。「好き」の表現方法は人の数だけありますが、正気と狂気の瀬戸際が「受け溺愛」の魅力でもあります。

今回は「エロ度」に加え、「攻めの変態度・病的度」を★で表現しながら、おすすめの「受け溺愛」BL漫画を10作品ご紹介します。

若さゆえ、愛するがゆえに暴走!『抱かれたい男1位に脅されています。』

抱かれたい男1位に脅されています。

『抱かれたい男1位に脅されています。』 1~3巻 桜日梯子 / リブレ出版

【エロ度】★★★★★
【攻めの変態度・病的度】★★★★☆(受けに執着)

西條高人は、子役時代から神童と呼ばれた芸歴20年、5年連続「抱かれたい男1位」の人気俳優。ところが、新人俳優で芸歴3年足らずの東谷准太にその座を奪われ、屈辱を味わうことになります。ある時、准太から強引に飲みに誘われ、翌朝目覚めた高人は、酔って醜態を晒しまくった様子を准太に動画で撮られた上に、それを消す交換条件として「抱かせてください」と迫られてしまい……。

目をギラギラさせ、病的に高人に迫った准太ですが、それは真剣に愛するが故。共演する映画の撮影中も、准太は隙あらば発情し、高人に迫る様子はさながらワンコのようです。どこでも、誰がいても、明るく愛情をぶつけてくる准太に、徐々に高人の心境にも変化が……。准太が少しよそよそしくなるだけで、「飽きられた!?」と不安になり、なんと高人自ら准太に迫るように。ツンデレな高人がまんまと准太の溺愛にはまっていく過程は見ものです。人気俳優として仕事に真剣に取り組む姿と、プライベートでグズグズに愛される高人とのギャップがなんともたまりませんよ。

年下の准太にほだされて始まった関係ですが、二人の気持ちは通じ合い、回を追うごとに准太の溺愛っぷりもエスカレート。嫉妬や不安もいいスパイスに、イケメン人気俳優同士の恋愛模様から目が離せなくなります。

表題作の他にも、生徒会長が後輩とその幼なじみの二人から激しく愛されちゃう「ネトラレトライアングル」(1巻・2巻にそれぞれ収録)も、溺愛ものでおすすめです。

『抱かれたい男1位に脅されています。』を試し読みする

気まぐれ作家と純粋で鈍感な編集者のじれったい恋!『由利先生は今日も上機嫌』

由利先生は今日も上機嫌

完結『由利先生は今日も上機嫌』 全1巻 木下けい子 / 大洋図書

【エロ度】★★☆☆☆
【攻めの変態度・病的度】★☆☆☆☆

純粋で素直な六車(むぐるま)くんは、創幻堂出版に勤める編集者。現在は、高い才能に定評があるものの、わがままかつ気まぐれで編集者泣かせのミステリー作家・由利京一郎を担当しています。夏に焼き芋を所望されたり、短刀を突きつけられたり、いくら無理難題を押しつけられても、尊敬する由利先生の作品のためなら……と奮闘し続ける毎日。そんなある日、六車くんは家庭の事情で仕事を辞めることになり……。

由利先生は、かわいい子ほどいじめたくなるタイプ。いつもは気まぐれに六車くんを困らせる由利先生ですが、最後の仕事として原稿を受け取りに来た六車くんに対し、素直な気持ちを伝えます。

「私は大変なんだ 君の父親も大変かもしれないが私も大変なんだ」

「君は明日から焼き芋も西瓜も舶宝堂のカステラも食べさせないつもりか?君が淹れてくれないと茶も飲まないし飯も食わないぞ 私は」

これは、誰がどう聞いてもプロポーズではないでしょうか……!! 由利先生が六車くんを思っていることは誰が見ても明らかなのに、純粋な六車くんは先生の態度が嫉妬や愛情によるものだということに全く気づかず、見ているこっちがやきもきしてしまいます。

続編の『由利先生と愛しき日々』では、由利先生の過去を知る作家・佐倉先生や由利先生の母、婚約者の女学生など新しい登場人物が登場し、ただでさえもどかしい二人の関係に一波乱も二波乱も起こします。ぜひ本編・続編まとめてご覧ください。

『由利先生は今日も上機嫌』を試し読みする

甥っ子ラブなおじさんとヤンデレ甥っ子のアブナイ関係『好物はいちばんさいごに腹のなか』

好物はいちばんさいごに腹のなか

完結『好物はいちばんさいごに腹のなか』 全1巻 蔓沢つた子 / 竹書房

【エロ度】★★☆☆☆
【攻めの変態度・病的度】★★★★★(共依存)

今回取りあげるのは、本作の中の一編「いままでみたく、いままで以上に。」です。両親が他界し、中学生の頃に兄夫婦に引き取られた正絹(まさつぐ)は、甥っ子の琉加(るか)を溺愛するがあまり、青春の全てを琉加の世話に捧げます。それは社会人になっても変わらず、気がつけば童貞のまま三十路に。そして、兄夫婦の海外転勤を機に、愛する琉加との二人暮らしが始まります。

甥っ子を目に入れても痛くないほど溺愛している正絹ですが、その思いは純粋に「愛おしい」というもの。友だちが少なくても、彼女ができなくても、「琉加と一緒にいられるならそれで幸せ!」という、能天気な叔父なのです。それに対して琉加は、天使のような甥っ子を演じながら、正絹を手に入れようと虎視眈々と目論んでいるヤンデレ。周りは琉加の異常な執着に気がついているのに、当の本人は全然気づかず……琉加がちょっと気の毒に思えてきます。正絹は琉加を溺愛し、琉加も正絹を愛している、相思相愛関係の2人。お互いしか見えない、溺愛の究極の形ですね。

表題作の「好物はいちばんさいごに腹のなか」は、ケモミミ好きな人にはたまらない話で、こちらも溺愛ものです。

『好物はいちばんさいごに腹のなか』を試し読みする

庶民派花嫁と財閥跡取り息子のシンデレラ(!?)ストーリー『マッドシンデレラ』

マッドシンデレラ

完結『マッドシンデレラ』 全5巻 山本小鉄子 / 大洋図書

【エロ度】★★☆☆☆
【攻めの変態度・病的度】★★★★☆(受けしか見えない)

貴志良太と帝人朔一は幼なじみ。良太の家はいわゆる一般家庭、朔一の家は日本有数の財閥という、生まれも育ちも違う二人ですが、親友と呼べるほどの仲。しかし、中学3年の冬、朔一は良太にいきなりプロポーズし、その後、留学してしまいます。朔一からの連絡を健気に待ち続けた良太でしたが、音信不通のまま数年……気持ちが折れかけていた矢先に朔一が帰国したのでした。

朔一は離れていた時間を少しでも埋めようと、良太が管理人をしている大学生用の下宿に入居します。一瞬たりとも良太と離れたくない、という朔一の溺愛っぷり。生まれよし見た目よし頭よしと、いわゆる「三拍子そろった」朔一ですが、良太を愛するがあまり、家族にまでもヤキモチをやく始末……。対する良太は男前な性格で、恥ずかしがりながらも、朔一に対して素直に気持ちを表現します。なにかとおあずけ状態が続く2人ですが、だんだん余裕がなくなっていく朔一と、逆にどっしり構えた良太のギャップにも萌えてしまいます! ほんわか温かな気持ちになってくる作品です。

『マッドシンデレラ』を試し読みする

愛ゆえに妄想が止まらない!『犬も歩けば恋をする』

犬も歩けば恋をする

完結『犬も歩けば恋をする』 全1巻 夏水りつ / 芳文社

【エロ度】★★★☆☆(標準)
【攻めの変態度・病的度】★★★★☆(コスプレ妄想狂)

大学院生の小山(あっくん)は、高校の同級生だった今井と5年ぶりに再会。親の転勤でフランスに行った今井は小説家になっており、あっくんはそのモデルになってほしいと頼まれます。親友との再会に懐かしさを覚えOKしたものの、今井の家に行って着せられたのは、なんとセーラー服! 実は今井が執筆していた小説は「官能モノ」だったのです。

今井は、見かけも中身もハイスペックなのに変態キャラ。セーラー服にとどまらず、ブレザーや体操着など、あっくんに着せたいという欲求が止まりません。編集担当者に次回作のプロットを語る時も、本屋に行っても、何をしていても、考えることはあっくんのことばかり。しかし、

「仕事はたくさんあるけど、あっくんはひとりしかいないから」

と、あっくんのためなら官能小説家からの転職も考えるほどに、気持ちは真剣です。対するあっくんは、今井はコスプレが好きなだけで、自分を本気で好きではないのでは……と不安に思ったり、今井が女の人と一緒にいるのを見てヤキモチをやいたり、徐々に気持ちが変化していきます。コスプレにも付き合う意志もあり、あっくんも今井のことが好きなんだなあと感じさせられます。

「犬恋」シリーズは本作の次に、『犬も走って恋をする』『犬は夢見て恋をする』『犬は毎秒恋をする』『犬も秘密の恋をする』と続きます。また、今井の弟とあっくんの大学の先輩の不器用な恋を描いたスピンオフ『恋心は猫をも濡らす』もおすすめですよ。

『犬も歩けば恋をする』を試し読みする

幼なじみはストーカー!こじらせ偏愛が純愛に変わる?『オレだけ見ないと××しちゃうぞ』

オレだけ見ないと××しちゃうぞ

完結『オレだけ見ないと××しちゃうぞ』 全1巻 三島一彦 / 徳間書店Chara

【エロ度】★★★☆☆
【攻めの変態度・病的度】★★★★★(愛しすぎて闇)

高校生のみちると圭一は幼なじみ。小さい頃、女の子みたいなみちるはよくいじめられ、圭一はいつもみちるを守る役目でした。以来、みちるは圭一が大好き。しかし、その思いは「溺愛」というレベルを超え、もはや「猟奇的」で……。

みちるの愛情表現はとにかく過激。圭一の行動を一晩中監視したり、盗撮したり、圭一が使った食器や髪の毛を採集したり……。しかし、みちるのかわいい顔と時折みせる恥じらいのせいで、猟奇的な面は気のせいだと思わせます。みちるの行動は常軌を逸していますが、それもすべては圭一への愛故なのです。

溺愛BLの中でも、攻めのこじらせ度合いが群を抜いている本作。相手を好きすぎるがあまりこじらせるのは、ある意味「純愛」なのかも? とついつい思ってしまいます。

『オレだけ見ないと××しちゃうぞ』を試し読みする

ビッチなウリセンボーイとむっつり男子の恋の行方は?『純情ビッチ、ハツコイ系』

純情ビッチ、ハツコイ系

完結『純情ビッチ、ハツコイ系』 全1巻 おわる / 竹書房

【エロ度】★★★★☆
【攻めの変態度・病的度】★★★★☆(むっつり変態)

売れっ子のウリセンボーイとして働きながら芸大に通う遥夜(ハルヤ)は、同じ大学に通う中学からの親友で片思い中の一志(カズシ)のデッサンモデルもしています。当然一志には、仕事のことは秘密。気持ちよくて金になる最高の仕事だと思っているものの、最近なんだか満たされなくて……。

「最近お前がどんどん綺麗になっていくから 俺の筆が追いついてないなと…」
「この角度のお前がいい」

遥夜をデッサンする最中の言葉や、デッサンの後にこっそり行われていた「遥夜への熱い思い」(衝撃的なシーンなのでぜひ本編で確認を!)から溢れ出す、一志の遥夜への愛。無表情の裏に隠された思いの表現方法は芸大生ならでは(!?)です。

同時収録の短編「ハツコイのはじまるとき」では、二人の出会いや高校生活が一志視点で描かれています。一志が遥夜をずっと思っていたことと、彼の愛の深さが分かりますよ。

『純情ビッチ、ハツコイ系』を試し読みする

打たれ強いけど死にたがり!? めんどくさい系イケメンモデルのワンコな恋愛模様『ジュリアが首ったけ』

ジュリアが首ったけ

『ジュリアが首ったけ【電子限定おまけ付】』 1~3巻 扇ゆずは / リブレ出版

【エロ度】★★★☆☆
【攻めの変態度・病的度】★★★★☆(受けのためなら死ねる!)

『STAR☆Right』『レオパード白書』などを描く、扇ゆずは先生の作品です。銀髪、ブルーグレーの瞳、光り輝く美貌を持つトップモデルの樹里亜(ジュリア)が愛するのは、フツメンリーマンの紗良(サラ)。拒まれてもめげない! 片想いなのに強気! 執拗なまでに執着するモデルとフツメンとの恋愛模様が、コミカルに描かれています。

ジュリアはとにかく紗良に忠実なワンコ! 休みの日も、勤務時間も、住むところも、全部紗良に合わせる徹底ぶり。健気に紗良だけを愛するがあまり、ちょっとでも嫌われようものならすぐ死のうとします。一方、紗良は性格が男前で、ジュリアに極端でちょっと面倒な愛情をぶつけられても受け止められる懐の深さがあります。そんな彼がだんだんとジュリアにほだされていく様子に、「ジュリアよかったね!」と思わずにはいられません。

溺愛のワンコ攻めもさることながら、「美人×平凡」のカップリングや「イケメンなのにワンコ」「かわいいのに男前」など、ギャップ萌えも楽しめる本作。2巻はジュリアが紗良を溺愛しすぎて、ある事件を起こします。こじらせたジュリアが何をしたかは本編で!

『ジュリアが首ったけ』を試し読みする

囚われたのはどっち?『王子の箱庭』

王子の箱庭

完結『王子の箱庭』 全1巻 緒川千世 / 大洋図書

【エロ度】★★☆☆☆
【攻めの変態度・病的度】★★★★☆(過去に執着)

かつてお金持ちのお坊ちゃんだった譲は、親の会社が倒産し、今やその日暮らしの生活。住んでいた屋敷が、自分の世話係だった岩瀬のものになっていると知った譲は、金目当てに岩瀬を訪ねますが、逆に岩瀬に捕らえられ監禁されてしまいます。

いくら譲が抵抗しようと、声を荒げようと、譲を主人として扱い、嬉々として執事ごっこを続ける岩瀬に狂気すら感じる本作。「監禁」とは名ばかりで、岩瀬は幼少の頃の「無垢な譲」と同じように甲斐甲斐しく世話をします。最初こそ抵抗していた譲も、いつしか居心地の良さを感じていきます。生きるためになにもかもを差し出し自暴自棄になった譲と、後悔のあまり過去に囚われ続けた岩瀬の共依存の先には……? 歪んだ愛の結末を見届けてください。

本編は譲の視点ですが、巻末に掲載されている後日談「王子の中庭」は岩瀬視点で描かれています。シリアスな本編とは違った岩瀬のデレ顔やポカン顔が拝めますよ!

『王子の箱庭』を試し読みする

○○○に一目ぼれ!『僕はすべてを知っている』

僕はすべてを知っている

『僕はすべてを知っている』 1~5巻 高久尚子 / 徳間書店Chara

【エロ度】★★★★☆
【攻めの変態度・病的度】★★★★☆(美チンに執着)

若き名医でイケメンの犀川千博(さいかわ ちひろ)は、包茎整形治療のプロ。醜い下半身を見る毎日に内心うんざりしていた千博は、ある日、ケータイショップの販売員・浅野歩(あさの あゆみ)の下半身に一目ぼれして……!?

「美チンに一目ぼれする」という一見ギャグっぽい始まりですが、歩との距離を縮めようと、千博が何度も歩の勤務先に足を運ぶ姿はなんとも健気。最初こそ下半身だけに関心があった千博ですが、いつしか歩のかわいさの虜になり、病室に呼んではイチャイチャ、デートに誘ってはイチャイチャ、愛が止まりません! 対する歩は、恋愛初心者で反応が初々しく、千博じゃなくても「かわいい~」とメロメロになってしまいますよ!

見た目麗しいイケメン×美青年のカップリングもたまらないですが、読むと男性の下半身事情に詳しくなれてBLの知識や可能性も広がる、一石二鳥な(!?)作品です。

『僕はすべてを知っている』を試し読みする

まとめ

どの攻めも受けを愛するが故に、実に色々な形で愛情を表現しています。時に激しく、時に病的に受けを愛する攻めと、めいっぱい愛される受けの恋愛模様。千差万別な愛の形に、読後も妄想が止まりません。

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